国会質問

2015年05月07日

憲法9条生かした国際的役割を果たすべき(憲法審査会)

○大平委員 日本共産党の大平喜信です。
 昨年の総選挙で初当選をし、憲法審査会では初めての発言となります。よろしくお願いいたします。
 c0349386_22574017私は、広島県出身の三十代の国会議員として、今、憲法第九条を何としても守り抜かなければならないと感じています。特に、命をかけて被爆の実相と核兵器廃絶、核戦争反対を訴えてきた被爆者の皆さん、そして、これからを生きる未来の日本と世界を担う若者の皆さんの思いをしっかりと受けとめなければならないと思っています。
 ことし二〇一五年は、戦後七十年、被爆七十年の節目の年です。七十年前、日本が行った侵略戦争と植民地支配は、アジアの人々と日本国民に甚大な犠牲をもたらし、その痛切な反省をもとに、二度と戦争はしない、戦力を保持しないと誓った憲法第九条が生まれました。
 そして、七十年前の八月には原子爆弾が広島、長崎に投下され、二十万人を超える人々の命が一瞬にして奪われ、二つの都市が廃墟と化し、幾世代にもわたる言語を絶する犠牲をこうむりました。
 憲法第九条には、二度と戦争を起こしてはならないという決意とともに、核兵器の使用、核戦争は絶対に阻止せよという思いが込められており、それを世界の人々に呼びかけていると私は思います。
 今、国連本部でNPT再検討会議が行われており、日本から被爆者の皆さんが、最後の機会になるかもしれないという決意のもと参加をされ、さまざまな場でスピーチをしています。ある被爆者の方は、被爆者はこれ以上待てない、核保有国とその傘下にある国々に対し、核抑止力論から脱し、核廃絶のための法的拘束力のある枠組みの交渉を始めるよう求めると訴え、潘基文国連事務総長も、核廃絶の緊急性を疑う者には被爆者の経験を聞くよう求めたいと各国の代表に訴えています。
 今こそ日本は、戦争も、武力による威嚇または武力の行使も放棄し、そのための一切の戦力も保持しないという憲法第九条の立場で、国際社会の中での積極的な役割を果たすべきだと考えます。
 昨年六月、日本の未来を担う若者たち千五十六人が東京に集まり、戦争の現実と日本国憲法の価値を学び、私たちの命と自由のために声を上げようと訴え、私も参加をしました。その集会に向けて、全国から、一人一人の若者から安倍首相宛ての手紙を集め、その数は千六十七通を数え、そこには一人一人の真剣な思いがつづられていました。
 憲法第九条が変えられ日本が戦争できる国になれば、戦場に送られるのは若者たちです。若者たちの中には、就職先がない、進学するお金がないなどのさまざまな理由で自衛隊に入隊した人がたくさんいます。自分の友人や同級生、兄弟姉妹、そしてこれから生まれてくる子供たちなど、未来に向かって大切な時間を過ごしている一人一人が、戦場に行き、何の罪もない人々を殺し、殺される国になってはなりません。
 日本国憲法第九条を生かし、全ての人の命が大切にされ、みんなが平和のうちに生きられる未来をつくるために、ことしの六月にも再び全国から若者たちが集まり、集会を行います。彼らは、次のように呼びかけています。憲法第十二条には、「この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によつて、これを保持しなければならない。」とあります。憲法がうたうこの努力を若者の間に大きく広げ、全国から集会に集まりましょうと。
 私は、こうした真剣に社会や一人一人と向き合う若者たちの思いをしっかり受けとめて、憲法第九条は絶対に変えてはならない、そして九条を含め、全てにおいて改憲の必要はなく、国民も求めていないという立場を改めて表明します。
 以上です。