エッセイ

2015年12月25日

先輩議員の姿勢に学ぶ(12月16日付「しんぶん赤旗」水曜随想)

 この間、中国地方の五県それぞれから、地方議員や参院予定候補のみなさんを中心とした県党代表団が、政府交渉をおこなうのに上京をされ、春名なおあき参院比例予定候補とともに、私も同席をさせていただきました。

 米軍機の低空飛行訓練による爆音被害の実態、島根原発・上関原発の再稼働や新建設、中電の不正事件に対する怒り、米価下落やTPPによる農業の壊滅的打撃への農家のみなさんの悲鳴などは、どの県のみなさんからも共通して語られ、国の対策を正面から求めました。さらに、医師不足や国保料・保育料の負担増、マイナンバー対応への不安、特別支援教育に必要な手が行き届いていない問題などについても切実な実態が多く語られたほか、私自身初めて聞くような「あの地域のこの施設やこの道路が…」という要望も含めて、中国地方に渦巻く国民の命や暮らしをおびやかす重大な国政課題の山積さをあらためて痛感しました。

 同時に学ばされたのは、今回、たくさんの先輩議員のみなさんとご一緒させていただいたのですが、そんなみなさんの活動姿勢です。地元住民の方々のたくさんの声を詳細につかんでおられること、そしてそれを各省庁の担当者にぶつけ支援対策を勝ち取るための一歩も引かない構え、また相手の矛盾や法律の隙間を見定め解決の糸口をたぐりよせる論戦の組み立て、さらには仲間に対するあたたかさや交渉相手にも礼儀をもって接する姿勢など、まさに〝生きたお手本〟として、みなさんのすぐ隣で体験的に学ばせていただくことができました。

 議員となって、ちょうど一年。あっという間の日々で、はたしてみなさんのお役に立てているのかと焦りも感じつつ、早く先輩議員のみなさんのような力をつけて、山積する中国地方の要求課題の実現のために奮闘せねばと誓う、たいへんいい機会となった政府交渉でした。12246660_1527951014197382_4355789613566133861_n