エッセイ

2017年01月01日

核兵器禁止へ画期的な年に(民報2017年新年号)

 民報読者の皆さん、新年あけましておめでとうございます。

 11年ぶりの中国ブロック議席奪還から2年。「平穏で安全な暮らしを返せ、米軍岩国基地の拡大強化と低空飛行訓練は絶対許さない」「地域の宝、住民の足であるJR三江線をなくさないで」「学費・奨学金、いじめ、生徒指導、教科書、通級…子どもたち、若者たちが安心して通える学校に」「鳥取地震で屋根修復に100万円。被災者支援制度の拡充は急務」――約40回の論戦を通じて、中国地方に暮らす皆さんの声を安倍政権にぶつけ、願い実現へ全力をつくしてきました。

 安倍政権による「異常な対米従属」「異常な財界中心」の姿勢、民意無視の姿勢にその都度ぶつかり悔しい思いをしつつも、そんな安倍暴走政治は許さないという市民運動と野党共闘が、国会でも中国5県の各地でもダイナミックに広がっていく、そうした現場に幾度となく立ち会うことができました。

 「立憲主義守れ、戦争法廃止」と国会を包囲し、2千万署名を積み上げていくたたかいが、1年半もの間、改憲のための憲法審査会の開催をくいとめてきました。その後開かれた審査会でも、野党が結束して「安倍改憲は許さない」との論陣をはり、「改憲勢力」も自民党改憲草案への苦言を述べざるをえないという、これまでの構図から大きく変わりはじめています。

 この間の日本共産党の躍進が、国民のたたかいとむすんで政治を動かす大きな力となっています。来るべき総選挙で、さらに皆さんの期待にこたえられるよう大躍進を勝ち取るためにも、日本共産党をもっと大きくしなければ。次代を担う若者たちと大いに語り合い、仲間に迎える先頭にたつ決意です。

 世界では、核兵器の違法化にむけた流れが大きく発展しています。2017年をその画期的な成果を勝ち取る年にするためにも、被爆者の皆さんの命をかけたたたかいを引き継ぎ、多くの市民とともに力をあわせてがんばります。本年もどうぞよろしくお願いいたします。