首相の地元市民が怒り (新聞あかはた西日本版 6月24日水曜随想)
「千石台大根をつくって40年、。四六時中、外での作業でレーダーの照射を浴び続けることになる。百害あって一利なしのミサイル基地は絶対に許さない」「配備候補地のすぐそばで白菜とレタスを4ヘクタールつくっている。。3人の孫も手伝ってくれ、将来は後を継ぎたいと言ってくれていたのに、『ミサイル基地がくるならようやらん』と。今まで国がやることに反対するなど一度もなかったが今回だけは違う」 昨年10月12日、大雨の中、山口県阿武町の農村センターに会場いっぱいの人が集まった「イージスアショアをつくらせない県民大集会」。私も地元住民のみなさんと怒りを共有し、改めて配備撤回の決意を固めたことを昨日のように思い出します。地元住民のたたかい、岩国をはじめ県内とと全国の呼応した連帯が、なりふり構わず突き進んできた暴走にとうとうストップをかけ、イージスアショアの配備計画停止へと追い込みました。
山口県の動きでもう一つ。「行財政構造改革」と称して秋吉台国際芸術村など12の県有施設を地元市町に移管するか廃止、売却する計画を進めていましたが、コロナ禍の中、市民や自治体からあがる反対の声に押される形で自民党県議も「見直しを」と言わざるを得なくなり、計画が凍結へと追い込まれる事態になりました。
山口の民青同盟が取り組んでいる「コロナに関する学生実態調査」にも次々と返信が。下関市の水産大学校に通う学生から「支援策がなく困っている」との相談があり、いま党国会議員団とも連携し改善を求めている最中です。学生ご本人から「デモをやろうかと思う」との言葉もありました。4月の美祢市議選、6月の周南市議選で日本共産党はいずれも前回比で議席増。首相の地元、山口県でも各地、各世代で怒りと戦いが広がっています。国会を無理やり閉じて逃げ切ったと思っているかもしれませんが、他ならぬあなたの地元にたくさんの怒りのコブシが待ち受けていますよ、首相。