河井夫婦買収事件で関わった議員は即刻辞職を (民報2020年7月号)
広島のいつもの朝の光景。友だちや同僚、近所の方とあいさつに続いて交わす話題は大体、天気のことと前日のカープの試合結果ですが、最近はさらにもう一つ、「河井夫妻買収事件」が付け加わりました。連日次から次へと新しい事実が明らかになり、まさに前代未聞の大事件となっています。
税金である政党助成金が原資とも言われており、広島県下の首長、県議、市町議員ら数十人に50万円、100万円と次々とばらまかれました。河井夫妻の即刻辞職、安倍首相と自民党本部の任命責任と説明責任はもちろんですが、同時に受けとった議員らの態度も本当に許せない。中には「違法なお金とわかっていた」「すべて生活費として使った」と語る議員もいたとの報道に、読んでいた新聞を叩きつけました。
先日も広島市西区天満町の商店街を軒並み訪問しました。花屋の店長さんは「歓送迎シーズンのかき入れ時にコロナで、売上は5割どころか8割減。6月もジューンブライドで結婚式がたくさんあるが今年はさっぱりで本当にきつい」と。畳屋にも2軒伺いましたが「ただでさえ売れなくなっていたところにコロナでもうお手上げ状態」と口をそろえて語ります。商店のあちこちから「雇用調整助成金を申請しているがなかなか入金されない」「一人10万円もいまだに届かない」「家賃支援の申請はまだ始まらないのか」と怨嗟の声があがります。
この声、この実態があなたたちには聞こえないのか。なぜ聞こうとしないのか。「克行氏の顔に泥を塗ってはならない」と話す議員までいたと言います。うそをつき、困っている人たちに寄り添えない人間に、議員の資格など毛頭ありません。現金を受領した議員も全員即刻辞職を。
同時に「政治家一般」の話では決してありません。自民党がおこなった買収行為であり、日本共産党は金権政治根絶へ一貫してたたかってきた政党だということもこの機に思いきって広げねば。「このままの政治ではいけない」と声を上げる市民とともに。