エッセイ

2021年06月10日

議席奪還ラストスパート 赤旗日刊紙西日本のページ6月2日【水曜随想】大平よしのぶ 

「政権交代させるために私も入党します」――そう決意を語るのは大学生Yさん。私学に通うYさんはただでさえ高すぎる学費の上、オンライン授業でまともに大学に通えていないのに「施設整備費」を払わされるのはおかしいと、自ら大学に対して学費の負担軽減を求めますが願い叶わず。ある日、民青の仲間と出会い、政府の姿勢、税金の使い方の逆立ちぶりに問題の根本があると知り、共産党を伸ばし政治を変えることが願い実現の道だと確信、そこからの冒頭の発言です。昨年12月、そんな彼女が入党を決意する場に立ち会わせていただきました。

年が明けて1月10日、松江市の党演説会。終了後、会場で60代のSさんが入党申込書にサインするのを見届けました。この春たたかわれた松江市長選・市議選の応援に行った4月のある日、Sさんと再会。早速、選挙勝利へがんばっておられる姿をお見かけし、うれしくて何度もグータッチしました。

それで思い出すのは、3月に三原市で出会ったGさん親子。コロナ禍の下、パート勤務のお母さんが解雇に合い、大学生だった娘さんは学費が払えず退学に追い込まれます。寺田元子市議とともにじっくりお話を伺い、具体的な相談にものりながら、入党の決意を後押しさせていただきました。先日娘さんに久しぶりに電話をすると、生活の苦労など近況とともに、こちらも3月末の市議選で候補者カーに乗りアナウンサーデビューをしたことなど教えてくれました。

仲間増やしに力を集中しようと奮闘した「総選挙躍進特別期間」も5月末で一旦終了。コロナ危機と最悪の無策と強権の菅政権の中で、私たちの取り組みの困難も少なくありませんでしたが、それだけにかつてない出会いや響き合いも。「期間」の最後は東広島市で出会った80代前後のKさんご夫婦がそろって入党。言葉少ない夫さんが小さな声で一言、「どうしても今度の選挙は勝ちたい」。ズシリと胸に。私もいよいよ議席奪還へラストスパートです。