エッセイ

2021年06月10日

教え子に平和な未来を 赤旗日刊紙西日本のページ6月9日【水曜随想】すみより聡美

「戦争をなくしたい。そのためにぼくもシールズのように自分の言葉で平和を訴えていきたい」

安保法制に対する国民のたたかいが大きく広がった2015年、私は小学校で6年生の担任をしていました。強行採決が行われた9月は、夏休みをはさんで平和教育を行う時期です。冒頭の言葉は、国語科で原爆ドームが世界遺産になる過程を描いた説明文を読み、「世界平和のために自分ができること」という作文に書かれた教え子の思いです。他にも、「核兵器をなくしたい」「戦争は儲かる人がいるから続くと知った。そんなのおかしい」など、それぞれが自分事として考えていました。どれをとっても政治の問題。平和な未来をつくるためには、今立ち上がらなければいけない。これが私の立候補の原点です。

この一年は、すべての人にコロナの影響が出る中で、政治のあり方が問われてきました。大平よしのぶ前衆院議員とのネット番組「じゃけえ!日本共産党」の特別編として行った『中国ブロック食料支援オンライン交流会』。中国5県の民青のみなさんを招いて、学生向け食料支援の取り組みやそこから見えてきた学生のリアルな実態について話し合いました。「一日水だけで過ごす日も」「オンライン授業で孤立、うつ症状になり心療内科に」「退学や休学を考えている学生は4割」など、コロナ感染者の多少に関わらず、どの県からも深刻な実態が告発されました。そして、食料支援にとどまらず、支援制度のお知らせや学費値下げを求める署名活動、大学との懇談など、民青の活動が学生の連帯をつくりながら発展していることに希望も感じています。これらの声に正面から向き合う政治をつくっていきたい。願いが届く政治の実現のためにも、何としても中国ブロックで日本共産党の議席を勝ち取り、政権交代を果たさなければと決意をしています。

6年生で担任をした彼らも今年で18歳。来るべき総選挙、私自身も自分の言葉で訴えて頑張りぬきます。