エッセイ

2015年02月16日

息子の作文にほっこり(民報2015年2月)

2月12日におこなわれた安倍首相の施政方針演説。私は目の前で聞いていて、本当に怒りを感じ、自民・公明両党の議員たちが拍手喝さいするその議場の雰囲気にぞっとする思いでした。「戦後以来の大改革」と始まり、最後には、手を縛られるはずの首相自身が「憲法改正に向けた国民的な議論を深めていこう」と言いのける横暴さ。さらに、安倍首相が「15年続いたデフレの最大の問題は、日本人から自信を奪ったこと」と述べたことについて、私は「違う!」と叫びました。この間の悪政が奪ったのは、賃金であり、社会保障であり、民主主義ではないか、と。あらためて今度の国会は、日本の平和にとっても、国民のくらしにとっても、正念場のたたかいになるということを痛感しました。

13日、広島県から、昨年8月に起きた土砂災害の被災者の方や支援活動にとりくんでいる各団体の代表の方たちが省庁要請のため上京されました。要請では、被災されたみなさんの不安の声が相次ぎました。「すべてが流され、ゼロからの生活再建。絶望で、あのとき死んでしまったほうが…、とよぎってしまう」何の落ち度もない被災者のみなさんの、当たり前すぎる要望にすらこたえられない現在の制度は、なんとしても変えさせなければなりません。私も被災者のみなさんに寄り添って、一緒にがんばりぬきます。

ある日、自宅に帰ったときに、息子の作文を見せてもらいました。「お父さんの仕事…ぼくのお父さんの仕事は国会議員です。ぼくのお母さんとけっこんする前は、ちゅうか料理屋でバイトをしていたらしいですが、ぼくは、どうやったら料理屋のバイトをしていた人が、国会議員になるのか分かりませんでした。なので、『すごく努力したんだろうな』と思いました」――とてもほほえましく、ほっこりしました。

いよいよ初質問が目の前です。みなさんのご期待にこたえられるよう、全力でがんばります。