活動日誌

唯一の被爆国政府としてあるまじき態度に満身の怒り

今日、官邸前で行われた核兵器禁止条約の交渉会議に日本政府が不参加を表明したことに抗議する緊急集会に参加しました。

私もマイクを握らせていただき、以下のようなことをうったえました。

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国連会議で発言した被爆者の藤森さんは、「原爆によって今日までの26166日間、被爆者を苦しめ続けています」と述べ、「同じ地獄をどの国のだれにも絶対再現してはならない」とうったえました。藤森さんのお母さんが毎年8月6日に子どもたちを集めて涙ながらに当時の様子を話してきたそうで、それも「あんたらを同じ目に合わせとうないからじゃ」ったそうです。
みなさん、なんとしてもこの被爆者の思いにこたえて、国連会議で核兵器禁止条約締結の国際的合意が達成されるよう、日本から大きくその後押しをしていこうではありませんか。

一方、日本政府・安倍政権は、国連会議への不参加を表明しました。被爆国政府として絶対に許されない、被爆者と平和を願う日本と世界の市民を大きく裏切るこの姿勢を、私は皆さんとともに慢心の怒りを込めて断固抗議をします。

岸田大臣は会見で「核兵器国と非核兵器国の対立を一層深めるという意味で逆効果だ」と述べました。核兵器をなくそうと世界中の政府と市民が懸命におこなっている努力を、逆効果とは何だ。藤森さんは心が裂ける思いだとうったえました。本当に許すことができません。
私はうったえたい。核兵器国と非核兵器国の対立を生んできたのは一体誰かと。2000年のNPT再検討会議で「自国核兵器の完全廃絶を達成するというすべての核保有国の明確な約束」に合意し、2010年の同会議で「核兵器のない世界を達成し維持するために必要な枠組みを確立するための特別な取り組みをおこなう」ことに合意したにもかかわらず、こうした公約を実行するどころか、段階的アプローチの名で核兵器廃絶を永久に先送りし、そればかりかさらなる核軍備の強化さえ公言しているアメリカなど核保有国の横暴ではありませんか。そして、それに言われるがままにつき従う日本政府・安倍政権ではありませんか。
日本政府がやるべきことは、「自分たちが生きているうちに核兵器のない世界を」との被爆者の声、被爆の実相を代弁し、核兵器禁止条約に核保有国を巻き込み賛成させるよう、正面から迫ることではないでしょうか。

藤森さんがスピーチの中で紹介をされた、建物疎開に動員されてみんなが原爆に直撃した、4番目のお姉さんが通われていた学校というのは私の母校でもあります。ヒロシマの心を国会へ、引き続き、皆さんと力を合わせてがんばる決意申し上げごあいさつとさせていただきます。ありがとうございました。

 
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