広島県坂町小屋裏地区の被災者アンケート(中国新聞)では
5日の中国新聞掲載の坂町小屋裏地区被災者アンケートの結果。「心身の状況」は被災前の状態に戻った人1割。3分の1は半分も戻っていない。「今も耳鳴りが続く。睡眠薬が必要で夢でもうなされる」「つらさを口に出せない」。不調の要因は「地域の活気が戻らない」「近所づきあいがなくなった」から。そして「地域再生にむけて行政に最も優先して取り組んでほしいこと」は「スーパーや医院などの誘致」が70.5%でダントツ。「移動販売だけでは新鮮な魚が食べられない」「スーパーは物を買うだけでなく、住民の交流の場だった」との声がとてもリアル。当たり前の毎日の営みを取り戻すことこそ真の復興。もちろん「住宅が再建できない」「収入減、借金増」との実態も。被災者生活再建支援金の拡充はじめ経済的支援の制度改善を求めるとともに、中小業者や医療・介護事業への支援を強めこの街を支えようと手をあげてくださる人を後押しできるものに。町内会やNPO団体などと協力した居場所づくりも重要。