活動日誌

2022年02月14日

社会保障の歴史に大きな足跡を残す朝日訴訟

FLh502KVkAInkt9「人間裁判」――社会保障運動の歴史に残る今も語り継がれるたたかい。今日2/14はその原告だった岡山県出身の朝日茂さんの命日。結核を患い生活保護を利用しながら入院生活を送っていた茂さん。お兄さんの仕送り月1500円のうち厚生省が600円だけを茂さんに渡し残り900円は入院費の一部として取り上げる。当時の月600円の生活とはどういうものだったか。記録には「パンツは一年に一枚、チリ紙は一日一枚半…」などの記載が。茂さんは人間らしい生活とは到底いえないと病を押して裁判に立ち上がり、このたたかいの中で生活保護基準の大幅引き上げが勝ち取られていく。コロナ禍の下、ますます生活苦が広がっている。「食費を削るために一日一食」「猛暑でもクーラーはつけず」…現代においても生存権が脅かされる事態が。実態を告発し仲間を広げ、みんなでたたかってこそ命と暮らし、人間としての尊厳を守ることができる。今日の日を迎える度、毎年そのことを胸に刻む。