エッセイ

2020年08月31日

島根県隠岐の島で離島問題を実感(民報2020年9月号)

先日、島根県の隠岐の島へ渡りました。本土から60km離れ、松江市からフェリーで2時間かかる文字通りの「離島」です。最初に伺った知夫村は村民629人(昨年度末時点)という中国地方で一番人口の少ない自治体…

2020年08月03日

「黒い雨」訴訟、全面勝訴バンザイ (赤旗しんぶん西日本版 8月5日水曜随想)

「『黒い雨』訴訟、全面勝訴、バンザイ!」――会場のあちこちで涙と笑顔が交錯する中、報告集会の最後に、原告、弁護団、支援者の皆さんとともに私も喜びを爆発させました。7月29日、広島地裁は原告ら全員を被爆…

2020年07月27日

結婚・選択的夫婦別姓を考える (民報2020年8月号)

冒頭から私事ですが先日、私たち夫婦の結婚記念日で丸18年を迎えました。久しぶりにゆっくりランチをしながら、おたがいに感謝と労をねぎらいました。あらためて結婚とは何のための、誰のためのものなのか考えさせ…

2020年06月30日

河井夫婦買収事件で関わった議員は即刻辞職を (民報2020年7月号)

広島のいつもの朝の光景。友だちや同僚、近所の方とあいさつに続いて交わす話題は大体、天気のことと前日のカープの試合結果ですが、最近はさらにもう一つ、「河井夫妻買収事件」が付け加わりました。連日次から次へ…

2020年06月26日

首相の地元市民が怒り (新聞あかはた西日本版 6月24日水曜随想)

「千石台大根をつくって40年、。四六時中、外での作業でレーダーの照射を浴び続けることになる。百害あって一利なしのミサイル基地は絶対に許さない」「配備候補地のすぐそばで白菜とレタスを4ヘクタールつくって…

2020年05月27日

英国ジョンソン首相「社会はまさに存在する」(民報2020年6月)

「社会はまさに存在する」「われわれの国民保健サービスを守ろう」と訴えたのは、ご自身も新型コロナウイルスへの感染で生死をさまよい無事に回復されたイギリスのジョンソン首相。1980年代にサッチャー首相が新…

2020年05月07日

新型コロナ危機を利用した改憲策動ゆるさない(民報2020年5月)

 「新型コロナ危機」の中、政府・与党は、国民の怒りを買うばかりの後手後手の対応のみならず、この機に乗じてまたしても憲法改正を持ち出してきます。その内容の一つがコロナ危機で国政選挙が行えない場合を想定し…

2020年04月05日

新型コロナ感染対策―欧米に学び支援策を急げ(民報2020年4月)

 「2月28日に出勤した時に『来週から休校なので今日で終わりです』と言われ、そのまま本年度の仕事が終わりました。突然前日に職を失い大変困っています」――3月上旬、広島のある私立小学校に勤める非常勤講師…

2020年03月19日

勇気ある告発が動かす(2020年3月18日付「しんぶん赤旗」西日本版・水曜随想)

 性暴力を許さないと声をあげるフラワーデモ。思い出すだけでもつらい体験を人前で話すことなど簡単にできるものではありません。しかし「あったことをなかったことにはできない」「こんな社会や制度は変えねば」と…

2020年02月12日

被爆75年―特別対談(館兵器禁止条約に署名・批准する政府を)

大平 2020年の今年は被爆75年の節目の年。今年は核兵器禁止条約が成立して初めてのNPT再検討会議、そしてそれにあわせてニューヨークで原水爆禁止世界大会もおこなわれます。「あの惨劇を二度と世界のどこ…